受験勉強はもちろん普段の勉強にも、問題集と参考書は必須です。
その使い方が間違っていると成績がなかなか上がりません。
今回は、成績が上がらない人の勉強法を紹介して、その改善案もお教えします。
成績がなかなか上がらない人の勉強方法
成績がなかなか上がらない人は、
(1)問題集をたくさん持っている
(2)教科書を軽視している
(3)問題集・参考書のやり方、選び方、やる順序を間違えている
という傾向があります。
それはどうしてでしょうか。
それぞれ考えてみることにしましょう。
1.問題集をたくさん持っている
参考書や問題集をたくさん持っていること自体は悪い事ではありませんが、一般的にこういう人は一冊の問題集を最後までやり通すことができない傾向にあります。
すぐに問題集の浮気をして他の問題集にどんどん手を出してしまいます。
これが良くありません。
こんな話があります。
本屋さんが1つしかない小さな島がありました。
その島の高校生はそこにある限られた参考書や問題集で勉強するしかありません。
それでもしっかりとした成績が定着していたそうです。
しかしやがて本屋さんが2軒、3軒と増えました。しかし、増えるにつれて高校生の成績はどんどん下がっていったそうです。
それはなぜでしょうか?
本屋さんが他にもできたことで高校生は問題集の選択の余地が増えました。
当然高校生は色々な問題集に手を出して勉強するようになりました。
じつはこれが大きな落とし穴だったのです。
あなたは次の勉強のやり方でどちらが優れていると思いますか?
A.優れた問題集3冊を1回ずつ解く
B.普通の問題集1冊を3回解く
正解はBです。
Bのほうが圧倒的に成績が上がります。
Aのやり方はむしろ成績が下がります。
では、なぜAの方法はだめなのでしょうか?
それはとても簡単です。
成績をあげることは「自分ができない問題を自力で解決できるようにすること」です。
一回しかやらないということはできない問題をできるようにしないでそのままにしている事になります。
このやり方は、一回で解けるかどうかを判定しただけに過ぎません。
自分のできない部分を放置しているので、Aの方法だと成績が下がっていきます。
2.教科書を軽視している
全ての基本は教科書に書いてあります。
教科書を読まずして受験に取り組むことはありえません。
英語の教科書に書かれている英単語は入試でよく出るものばかりです。
ですから、単語を予習しておくことや音読を何回も練習することはとても重要です。
数学・理科は教科書の内容をしっかり理解して、教科書の中の問題をしっかりやらないと基本の問題集でさえこなすことができません。
社会はまずは教科書内の用語をしっかり覚えなくてはなりません。社会は全ての科目で教科書を反復して読むことが最も重要な科目です。ですから教科書がきれいなままではいけません。ボロボロになるまで読む必要があります。
現代文は自分の知らない漢字、語句、表現に触れてわからないものを調べたり、内容を深く理解するために、何度もよく読む事はとても大切なことです。
できない人に限って教科書や学校で習うことを軽く考え、問題集をいきなり解こうとします。
3.正しい問題集のやり方。
正しい問題集のやり方の順番は以下になります。
- 繰り返しできるように答えは問題集に書き込まない(答えはノートに書く)
- 答え合わせは、一通り問題を解いてからではなく、1問(1項目)ずつ行う
- できなかったところは問題番号にチェックをする
- できなかった項目は教科書、参考書を調べてノートにまとめる
- 教科書・参考書をもう一度読み直すなどして復習する
- 期間をあけて、出来なかったところをもう一度解く
1は、問題集に答えを書き込んでしまっては、当然、2回目以降の問題が出来なくなります。
2は、問題集を1問(1項目)ずつやり、1問ずつ答え合わせをしたほうが、その問題を理解して次の問題に役立ち効率がぐっと上がるからです。
注意したいことは特に6で、一度解けた問題も、しばらくすると解けなくなることが多々あるので、油断せずに、どんどん再テストすることです。6を行うかどうかが、成績を最も左右します。
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