受け持ちの生徒さんから「学校の授業でのノートの取り方がわからない」と質問があり、その時アドバイスしたことをまとめてみました。
まず、初めに落語には、必ず「まくら」と「落ち」があって話のおもしろさを構成しています。
学校の先生は、落語の師匠とは違いますが、「まくら」とか「落ち」などはやりませんが、授業をよく聞いていると、「まくら」に相当する部分で、前の時間の復習をしたり、「この前見た映画の中でこういうシーンがあってね」などと、生徒に興味をそそらせるような話をする場合が多いです。
これが「導入部」です。
授業の流れは、この「導入部」から、やがてその日のテーマへと「展開」していきます。
そして、最後の落ちに相当するのは「整理」です。
時間が余れば、ここでその時間の内容について復習をやったり、質疑応答が行われます。
この授業の流れを、ノートをとる立場から見るとどうなるでしょうか。
まず最初の導入部ではあまり書くことはありません。
もし復習があった場合は、ノートのまえの時間に書いたところを開いて、指摘されたところにアンダーラインを引いたり、追加事項があったら余白に記入しておきます。
場合によっては、前の時間に言い忘れたことを付け加える先生もいますから、それも落とさないようにしましょう。
「今日は、ここからやります。」と先生が宣言をしたときから、展開部が始まります。
展開部はたいていパート1、パート2というように、いくつかのパートに分かれています。
一時間の中に出てくるパート数は三つから五つぐらいです。
各パートごとに、照準をピタッと合わせて、充実したノートをとるようにしましょう。
先生によっては、導入部でさんざん生徒を煙に巻いておいて、いつのまにか本論に入ってしまうこともあります。
話の上手な先生に多いです。
このタイプの先生が喋りだしたら「どこから本論?」と注意をしていないと失敗することもあります。
整理部に入って、その時間の復習が始まったら、そのときにノートの整理を一緒にやってしまうのがベストです。
要点にアンダーラインを引いたり、書き落としたり、わからなかったところを、友達のノートを見せてもらって補充したりしましょう。
また、授業終わりのチャイムが鳴ったのに授業がオーバーしたときは、たいてい重要なことが残っていることが多いため、休み時間のときに丁寧に整理しておきましょう。
以上が、学校の授業を要領よくノートをとる方法です。
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