私が教える小学生でも、中学受験をする生徒が年々増えてきています。
今回は中学受験に臨むための基礎知識や心構えについてまとめてみましたので、中学受験を考えている方は参考にしてみてください。
最近の中学受験事情は毎年変化しています。
そこに立ち向かうには、情報収集が一番のポイントです。
また、どうすれば思い描いたとおりの将来を左右する学校選びができるのでしょうか?
毎年変化する受験制度や動向
近頃の中学受験では、新たな学校の開設などにより制度の変更は毎年行われています。
それに伴い、受験の動向や入試倍率、合格ラインなどの変動があります。
そのため、重要なことは受験1~2年前からの情報収集になります。
わが子にとって最適な志望校はどこなのか、どういった受験スタイルで臨むかといったことを早い段階から考えておきましょう。
厳しくなる中学受験事情
新たな学校が開設されて総募集定員が増える一方で、少子化によって子供の数が減少しているので、数字上では入試倍率は穏やかになっているとみられています。
しかし、中学受験への関心の高まりから、競争率は逆に上がるという見解が多くみられます。
また、併願受験の重要性が広く知られるようになったため、慎重に学校を選ぶ受験生も増加しています。
景気への不安から私立中学受験を敬遠するご家庭が増え、公立の中高一貫校の競争率が高まる傾向になっています。
また、その年の状況に応じて、人気のある学校には志願者が集中して高倍率になる一方で、募集定員に満たない学校も出てきています。
だからこそ、その年の受検動向を事前にしっかりと調べ、チャンスを活かしつつ受験勉強や出願対策を行うことが重要になります。
中学受験の日程
私立中学校の入試開始日は、関東地方が2月、関西地方は1月が多いです。
そのため、その日程より早い入試実施校を、本命校に向けた予行演習として活かすことができます。
また、本命が1月入試校のときも、2月実施の入試を視野に入れてスケジュールを組んでおくことが重要です。
1日に2校の受験が可能になる「午後入試」も含め、併願受験の重要性は高まっています。
学校選びは将来選び
中学受験は将来への第一歩
学校を選ぶためには、「大学の先まで考えた中学受験」という意識をしっかりと持つ必要があります。
決して簡単とは言えない「受験」では、「判断力・計画力・忍耐・自立心・表現力」など、受験後も「学び続ける力の」基盤が身につきます。
中学受験はゴールではなく、将来のために能力を高めるチャンスなのです。
情報収集では実際に自分の目で確かめることが大切
学校説明会や合同説明会では、指導内容、教育理念、今後の展開などを聞くことができるチャンスです。
事前に、知りたいことや疑問点をまとめておき、当日はもらさずに質問しましょう。
説明会後は子どもと自由に感想を話し合いながら情報をまとめておきましょう。
また、オープンスクールや授業見学に足を運び、自分たちの目で確かめ肌で感じることも大切です。
「あの学校に入りたい」という思いが大切
特に、文化祭や体育祭などの生徒が主体となる行事は、子どもの憧れを引き出すいい機会です。
実際に文化祭や体育祭に行ったことが志望するきっかけとなり、自ら勉強に励んで難関校に合格した子ども達も多くいます。
「どうしてもあの学校に入りたい!」という熱い思いがあれば、思うように学力が伸びなかったり、つらい学習に負けそうになったときに、ぐっとこらえることができるからです。
お子さん本人が明確な目標を持つことが重要なポイントになります。
学校は親子で一緒に選ぼう
学校選びは親と子どもが一緒になり「一番大切に考えていること」を明確にしていく場です。
わが子はどんな中学・高校生活を送りたいと思い描いているのか、親としてはどんな指導を期待しているのか、という学校選びの基準を家族全員で共有し、受験の方向性を作っていきましょう。
中学受験での親の役割で大切なことは、合格までの道のりを様々な面からサポートすることです。
精神的な面でのフォローや学習面・生活面でのフォローがうまくできるかどうかが入試結果に大きく影響します。
まずは子どもの意見に耳を傾けて、アドバイスや提案をするといいでしょう。
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