最近、期末テストが返却され、生徒さんから点数の報告を受けるのが楽しい日々です。
私も中学生の時を思い出すと、このテスト答案が返却されるときの雰囲気には独特なものがあります。
奇声を発しておどける子もいれば、「点数なんかどうでもいい!」と言っていた子が急に黙り込むなど、クラス全体がいつもとちがう緊張感につつまれるので、だんだん落ち着かなくなってきます。
それほどテストという存在は大きいですが、高得点したときの嬉しさより、予想点を下回ったときの気持ちのほうが記憶に残るのはなぜでしょう。
足もとからスーッと暗い穴に落下するような、あの失望と不安が入りまじったイヤな気分が忘れられないのはなぜでしょう。
後悔しても始まらないのに、こうすればよかった、あれもやっておくべきだった、とグチりたくもなります。
正直にいうと、私たちもそうでした。
家族と口をきかない、教科書を放り投げるなど、くだらない八つ当たりをしたものです。
しかも、一度や二度ではなかったはずです。
ところで、生徒さんが落ち込むということは、自分に期待するものが大きかったからにちがいありません。
初めから期待も努力もしていないのであれば、ひどい点数をとっても落ち込んだりしないはずです。
逆にいうと、結果のひどさに落ち込むタイプの生徒さんほど、伸びる見込みがあります。
失敗は許せないという気持ちの強さに比例して、現状を変えようとする“やる気”が大きくなるからです。
誰でもそうですが、もっと上位の成績をとりたいという意欲はあっても、思うように学力は伸びてくれません。
努力をしていても、それがすぐに結果につながるとはかぎらないのです。
その最大の原因は「勉強のやりかた」に欠点があるせいだと思います。
本格的に勉強を始めようというときに必要なのは、「いまの状態を何がなんでも変えてみせる!」という前向きの姿勢、つまり“やる気”なんです!
みんな努力しているのだから、それに負けないだけの覚悟をもってかからないと、本当のスタートを切ったことにはなりません。
勉強という舞台では“やる気”になったときが本番であり、主役は自分です!
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