「武蔵! なにゆえ遅れたぞ!」
激した小次郎の長刀が空にまったその一瞬、わずかに早く武蔵の木剣が小次郎のひたいをわっていた。
有名な巌流島の決闘の場面です。
関門海峡の西の入り口に、周囲二キロメートルの小島があります。
巌流島です。
1612年4月、ここで宮本武蔵と佐々木小次郎の生死をかけた真剣勝負が行われたのです。
武蔵は舟をゆっくりこがせ、わざと刻限(決められた時刻)に遅れ、試合場へ向かいました。
舟の中で彼は、かいを心静かにけずり、精神統一をしていたのです。
一方、またされた小次郎は、イライラし、心の平静を失いました。
二人の剣の腕前に、それほど大きな差はありませんでした。
勝敗を決めたのは、二人の精神力の差でした。
その一瞬の集中力の差だったのです。
宮本武蔵は、古今をつうじて最高の剣聖と言われています。
彼の肖像画が残っていますが、その眼光のするどさは怖いほどです。
勉強も同じです。
授業中、ずっと集中できている人もいます。
反対に、手遊び・よそ見・私語という人もいます。
人間、頭の良さにそれほど大きな差はありません。
集中力に大きな差があるのです。
成績向上の最大のカギは、集中力だと私は思います。
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